そろそろAIと呼ぶのをやめませんか?
AIという言葉がブームです。
歴史的にはコンピュータの発展とともに何度かブームが起こっていますが、一般的な定義では今回3回目のブームとなるようですね。
ただ、ちょっと待ってください。ここで「AI」という言葉の使い方の多くに違和感を覚えてなりません。
AIとのいうのはご存知の通り「人工知能(artificial intelligence)」で、理想的にはドラえもんや鉄腕アトムのような世界。
よって、人間のような知能や感情をもって初めてなしえる技術なのですが、残念ながら、まだまだ人間のような知能には程遠い状況です。
そもそも、現在のAIといっても広い意味であるいはプログラムやソフトウェアで従来のコンピュータ技術の延長なのです。
もちろん、今騒がれるAIは機械学習、ディープラーニングという技術を使ったソフトウェア技術で、従来よりも革命的な技術なのは確かです。
ただこれらをすべて、
「AIを使ったナントカサービス」とか、
「AIを使って○○します!」とか、
表現してしまっては、本当のAIが出来た時にどうするのでしょう。商用的に使うのはある程度やむを得ないものの技術用語は正確に使わないと過度な期待や、一過性ブームになりやすいものです。
したがって、
「ディープラーニングを使った○○サービス」や、
「機械学習を使って○○を改善します」
という表現ならある程度正しいと言えそうです。
一度、AIという言葉の使い方をそろそろ見直していきませんか?